東京都中央区の歯医者、八丁堀広瀬歯科医院。ホワイトニング審美歯科予防歯科はおまかせください。八丁堀駅 A5出口徒歩1分


院長コラム

歯科医院でのレントゲン被曝について

歯科医療において、レントゲン撮影は有効な診査であり、診断に欠かすことのできないものであります。
しかし、レントゲンは大きな利益をもたらす一方で、様々な影響を人体に与えます。
被曝線量の増加と発症する確定的影響(皮ふの紅斑、白内障・・・)と発病率が上がる確率的影響(癌、遺伝的影響)があります。

私達は、日常生活の中でも様々な放射線を浴びています。空から宇宙線、ウランなどの鉱物からはガンマ線などがあり、これらを総称して自然放射線と云われ、世界平均で年間2.4mSv(ミリマイクロシーベルト)。地域によっては年間15.8mSvに及びます。
また、原子力関係、医療機器等からのレントゲンを人工放射線といい、法律で年間の被曝線量が規制されており、医療従事者20 mSv 一般の人で1 mSv以上被曝してはいけないことになっています。

診断や治療での被曝を医療被曝と云います。これには規制はありません。
医療被曝で大事な事は被曝を受ける患者さんの影響より利益の方が多い事を確認する事です。

 

歯科における医療被曝
歯科医療に用いる各種レントゲン被曝量を示します。
口内法撮影法      0.004 mSv
パノラマ撮影法     0.006 mSv
(フィルム式)

以上の数値は、1回の撮影に受ける被曝量です。
当院のレントゲンはCCDセンサーを用いたデジタルレントゲン装置を導入しております。従来のフィルム式に比べ30〜50%減の被曝量となります。

健常者のレントゲン被曝の目安はありませんが、妊婦のケースでは全妊娠期間で5 mSv
未満であれば全く問題ないとされています。歯科医院で撮るレントゲン約1000枚相当。
よって、歯科医院で撮るレントゲンは安心していいと云えると思います。

それでも、患者さんの利益がリスクを上回ることと、レントゲン診査に変わる検査が無い事を確認するは必須であると思われます。

2013.4.22 広瀬


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