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院長コラム

すり減る歯?!  歯の咬耗と人類学!

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すり減る?!歯!と人類史の関係 

歯がすり減る事を咬耗と云います。
昔の人(縄文人)は現代人より、歯が激しく咬耗しています。
この激しい咬耗は、世界中の先史時代人において普遍的な特徴である。とくに狩猟採集に重点をおく人々で、咬耗が激しい事が知られています。
過去のライフスタイルでは激しい咬耗は普通の事で、さらに霊長類を含む哺乳動物では歯の咬耗は通常と考えられています。

稲作により咬耗が少なくなった!

咬耗量は、縄文人から現代人にかけて劇的に減少してきたが、面白い事にそのパターンは前歯と臼歯でことなっています。稲作をした弥生人は、縄文人に比べ臼歯は同等であるが前歯の咬耗量の減少が見られます。狩猟採集から農耕への移行に伴って前歯の咬耗量が減る現象は、世界の他の地域にも見られます。

次に鎌倉時代になると前歯の咬耗が劇的に減る。これは箸を用いる文化の普及と想像されています。一方、臼歯部の咬耗量が著しく減ったのは江戸時代の江戸の住人からで食文化に大きな変化があったと推測される。
それ以降、現代まで大きな変化は見られません。

2013.8.29 広瀬


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